表装をお預かりすると、作業に入る前に色々と思案をします。汚れている箇所はないか? 傷んでいる箇所はないか?などをくまなく確認して作業工程の段取りを考えるわけです。
通常ご依頼いただく納経軸は、この写真のように西国三十三所だと御朱印寺院数は番外を入れて40ヶ所弱です。おそらく巡礼途中で眼に見えない程度の埃などが付着しているので、お仕立てに入る前に洗浄作業を実施します。
しっかり埃を取ってから本紙の絵絹に和紙を裏打ちする作業が始まります。この初めのしっかり埃の除去も、丁寧な作業の中で大切な部分です。仕上がると、なんだか地肌が白くなったように感じるのですが、決して白くなったのではなくて埃が取れて綺麗なになった(所謂風呂上がりのスッキリ感)と言う訳です。それが後々の染みの出にくさにも影響をしますので、洗浄は地味ですが大切な作業と言えます。
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